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のぼりは最強パフォーマー

のぼりを最強パフォーマーにする為に

2021年06月18日
前回、そもそも目立つとはどういう事なのか、
それを考えると、のぼりはその形自体が
洗練された優秀な広告媒体だ!

という事をお話しさせていただきました。
まだ見ていないというかたはコチラ!
↓↓↓
https://www.order-nobori.com/blog/home/archives/000345.html

例えば、あなたは今、
喉がカラカラでコンビニに入ったとします。

日差しが照り付ける8月6日、
午後14:15分。

真っ先に奥の冷蔵庫コーナーに進みます。
手に取ったのは清涼飲料水。

飲料水コーナー

その清涼飲料水って、どの時点で決めましたか?

お決まりのものが決まっている方も多いと思いますが、
それでも、コンビニに入って、ついつい冷たそうな、
清涼感漂う飲み物を買っていることはないですか?

しかもそれを決めたのは色じゃないですか?

脳が判断する0.2秒


脳が物事を判断するのに使う時間は
わずか0.2秒と言われています。
そこに色はとても大きな影響を及ぼします。

喉がカラカラでコンビニに入ると、
冷たそうに感じる青色や水色、透明な色を見て、
脳がすでに「飲みたい!」という答えを出しているのです。

コーラを飲もうと思って冷蔵庫の前に来たけど、
手に取ったのはポカリスエット。
といったことはよくあることなのです。

逆に冬だと、買うつもりもなかったけど、
レジ横のオレンジのキャップのホットコーヒーに
手が伸びているのです。

色はある意味最強ですね。

前回話した動くものと色がコラボすれば、
凄いと思いませんか?

そうです、さすがお察しが早い!
のぼりではその凄いコラボが出来るという訳です。

今回のブログでは、その凄さを伝えようと思いましたが、
ちょっと待ってください。

諸刃の剣と言います、マイナスに向かうこともあります。
のぼりが最強と言っていますが、
何をしても目立つ訳ではありません。

目立たないのぼりもある



いくらのぼりを使っても、目立たないことも、
役に立たないこともありますので、
その注意点だけお伝えしておきます。

例えば下の写真をご覧ください。

のぼりを立てる前の街並み

よくある街並みです。
矢印のところにのぼりを立てるとします。

仮にこんな色ののぼりを置いてみましたがいかがでしょうか?

黄色ののぼりをたてたところ

このお店だと分かるように、
ドアの色と揃えて統一感を持たせてみました。
おしゃれでしょ!?

でも、よく考えてみてください。
のぼりは何の為にたてるのでしょうか?

お店の装飾ではないですよね?

もう一度、この通りを歩いていると思って、
よーく見てください。
「ちょっと1杯やっていかない?」
なんて友達と話をしながら歩いてください。

同じような色のドアが手前に2枚並んでいますので、
のぼりがイマイチ目立っていないのが分かりますか?

完全に向かいのお店のちょうちんの圧勝です。
手前の消火器にさえ勝てないかもしれません。

周囲にある色と同じ色でのぼりを作ると、
溶け込んでしまい、目立たなくなります。

いくらのぼりが“はためく”とは言え、
周囲の色がかき消してしまいます。

補色を使う


こういう場合は、紫や青色を選ぶと、
ドアの色とは補色の位置になり目立ってきます。

補色というのは、
中学校の時習った色相環を思い出してください。
これです。
↓↓↓
色相環

美術の教室に貼ってあったと思います。
この対面同士の色を補色と言います。

のぼりに補色を使う説明

ただ、補色は反対色になるので、
ドアの黄色と合わせると強すぎるので、
少し赤よりの赤紫を立ててみました。

いかがでしょう?先程よりは目立つようになりました。
紫ののぼりをたてたところ

でも、周りをさらによく見てみると、
青系の看板が多いことが分かります。
これでも埋もれ気味ですよね。

何と言っても向かいのちょうちんが強すぎるので、
対抗するには、赤系の色で勝負するしかないですね。
赤ののぼりをたてたところ

赤紫を通り越して、赤色に振り切ってみました。

ちょうちんの効果もあり、
のぼりも一緒に目に入ってきますね。

このように、周囲の色を判断しながら色を決めないと、
のぼりは最高パフォーマンスが出来ないという訳です。

「え?結局赤色が目立つの?
 周りの色、関係なくない!?」


と勘違いをしないでくださいね。

周囲に赤色が多ければ、
いくら目立つ赤色でも埋もれてしまいますよ。
埋もれる赤色ののぼり

この場合は、赤色の補色、緑色を使えば目立ちます。

緑色ののぼり

でも「中華饅頭」で緑色っていうのも・・・
食欲をそそらないですね。

そんな時は、色相環を少しずらしてやります。
緑色の隣の黄色はいかがでしょうか?
目立ちますし、中華っぽくていいですね。

食欲そそる黄色のぼり

『え?さっき、“いくら目立つ赤色でも”といいました?
 やっぱり赤色は目立つのですか?』
 

うッ、お気づきになられましたか。
はい、確かに言いました。


そうなんです、色だけを見てみると赤色は目立つ色だと言えます。
赤色には他の色にはない力があるからです。

それでは次回、赤色について語ってみたいと思います。
それでは、また。

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2008年入社にデザイナーとして入社。カラーコーディネーター1級。
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