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Photoshopで写真の背景を伸ばすテクニック4選
2023年07月06日
オーダーのぼりドットコム、デザイナーの辻です。
写真を使ってデザインする時、サイズが合わなくてレイアウトしづらいと感じたことはありませんか?
不自然にならない程度に、写真を伸ばすことができたらとても便利ですよね!そんな時に使えるPhotoshopを使った便利な編集方法を4つご紹介させていただきます。
私も実際に使っている方法なので、必ずお役に立てると思います。是非とも最後までご覧ください。
Photoshopで写真の背景をのばすテクニック4選
切り抜きツールで背景を伸ばす方法
最初に編集したい写真を開きます。
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写真を開くと、レイヤーパネルに表示されている文字が「背景」となっていますので、鍵マークを押して「レイヤー0」に変更します。(もし「背景」の状態になっていない場合は読み飛ばしてください)

続いて「切り抜きツール」を選びます。上部に「コンテンツに応じる」のチェックボックスが表示されるのでチェックを入れましょう。

チェックを入れたら、背景が足りないと思う方向に切り抜きの範囲指定を動かします。
今回は左側に動かしました。

エンターキーを押すと透明の部分に、自動的に背景が描写されます。
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写真の範囲が増えましたね!
●違和感があるときはコピースタンプツールで調整
よく見ると綺麗に範囲が増えずに、違和感を感じるような箇所が発生することがあります。

山肌が不自然に飛び出している部分がありますね。
そんなときは【コピースタンプツール】を使用します。
コピースタンプツールを選んだら、最初にレイヤーを複製します。
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その後、上部にあるサンプルを「現在のレイヤー」から「現在のレイヤー以下」に変更します。

コピースタンプツールを使って、「Alt」を押しながらクリックした場所の背景を読み込み、読み込んだ背景で上書きしていきます。

こんな感じで山肌の部分を空の背景でどんどん上書きしていきましょう。

不要な描画を自然に消すことができます。

以上で完成です!とても簡単なので、皆さんも是非使ってみてください♪
「コンテンツに応じて拡大・縮小」で背景を伸ばす方法

上の画像をよく見ると、猫の姿はそのままでタオル地のような部分は横に伸びているのが分かるでしょうか。
このように、被写体を動かさずに写真のサイズを変更したいときに便利な方法です。
編集したい写真を開き、「イメージ」→「カンバスサイズ」を選びます。
今回は横幅に+800と記入しました。

横幅に何もないエリア(グレーの格子柄)が追加されます。

続いて「選択範囲」→「被写体を選択」を選びます。すると、自動的に被写体が選択されます。

このとき、もう少し選択範囲を増やしたいと思った場合は、「なげなわツール」を使って選択範囲を増やします。
「Shift」を押しながら、増やしたいエリアをドラッグで囲い、囲い終わったら「Shift」を離すことで、選択範囲を増やすことができます。

選択できたら、「チャンネル」を開いて下方にあるカメラのシルエットのようなボタンを押します。

「アルファチャンネル1」が追加されればOKです!
ここまでできたら、被写体の選択範囲を解除しましょう。(選択範囲解除のショートカットキーはCtrl+Dです。)
選択範囲を示す点線が消えたら「編集」→「コンテンツに応じて拡大・縮小」を選びます。
そして、上のツールバーにある「保護」を「なし」から「アルファチャンネル1」に変更します。

あとは「Shift」を押しながら写真の横幅を引っ張り変形します。

こちらが完成イメージです!

便利なので皆さんも是非使ってみてください♪
「塗りつぶし」で背景を伸ばす方法@
こちらは希望サイズに合わせて写真を引き伸ばしたいときに便利な方法です。
写真を開いて、レイヤーのところに表示されている文字を確認します。
「背景」になっていたら、鍵マークを押して「レイヤー0」に変更しておきましょう。
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「イメージ」→「カンバスサイズ」を選び、縦幅と同じサイズになるように数値を入力します。
透明部分が増えて、カンバスサイズがちょうど正方形になりました。

ツールバーにある「自動選択ツール」を選び、透明部分をクリックします。
左右どちらかの透明部分を選択した後、「Shift」を押しながら、もう片方の透明部分をクリックすることで同時に選択できます。

「編集」→「塗りつぶし」を選び、内容が「コンテンツに応じる」になっていることを確認して、OKを押しましょう。
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自動で写真が補正されました!
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最後はCtrl + D で選択範囲を解除して完成です!
空や海は簡単に補正できますのでちょっと足りないと思ったときは使ってみてくださいね♪
「塗りつぶし」で背景を伸ばす方法A
自動補正による塗りつぶしではなく、ある程度コントールしたい場合の方法をご紹介します。
編集したい写真を開いて、レイヤー0に変更します。
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今回はこの写真の右側を増やしてみましょう。
「切り抜きツール」を選んで、大体伸ばしたいサイズになるように引き伸ばします。
このとき、上部の「コンテンツに応じる」にチェックが入っている場合はチェックを外しておきます。

次に透明部分を「長方形選択ツール」で選択します。
後で補正する部分と隙間ができないように、写真の部分も含めて大きめに選択するのがコツです。

「編集」→「コンテンツに応じた塗りつぶし」を選ぶと下画像のような画面が開きます。
緑色で塗られている部分は、背景の塗りつぶしを行う上で参考となる部分です。
(緑色以外の部分は適応されないようになっています。)
右側は塗りつぶした後のイメージとしてプレビューが表示されています。
分かりやすいように拡大してみました。

草原の部分がちょっと不自然なので修正します。
プレビュー画面を見ながら、ブラシツールで緑色の部分を減らしたり増やしたりしてみましょう。
不要だと思う場所(今回であれば馬)は、緑色にしない方が予期しない結果になりづらいです。
ブラシツールを選んだ状態で「Alt」を押すと「+」と「−」を入れ替えることができて、塗ったり消したりできるので便利です。
今回はこんな感じになりました。

ブラシツールで塗る以外にも、塗りつぶしの設定で「回転適用」を変えたり「拡大・縮小」や「ミラー」の設定をONにしてみてよくなることもあります。良い感じになったら、OKを押しましょう。

完成です!自動補正がうまくいかないときは、こちらで調整してみてくださいね。
引き伸ばした写真の加工例とデザイン
最後に、これまでご紹介させていただいた方法で写真加工をしながらデザインを作ってみました。
写真の加工例とデザインその@

季節感をプラスしたいと思ったときに、それらしい写真を背景にすると、簡単に表現することができます!
そんなときにコンテンツに応じて塗りつぶすと、背景素材として使えるスペースが増えてレイアウトがしやすくなりますのでおすすめです。

写真の加工例とデザインそのA

写真素材の一部分が不要に感じた場合も同様にコンテンツに応じて消すことで背景素材にしやすくなります。

デザインに合う素材があれば一番良いのですが、そんなときばかりではないので
知っていると使うことが多い機能です!皆さんも是非使ってみてくださいね。
まとめ:Photoshopを使って写真の背景を伸ばす方法
本記事では写真の背景を伸ばす方法を4つ、ご紹介しました。
●切り抜きツールで背景を伸ばす方法
●「コンテンツに応じて拡大・縮小」で背景を伸ばす方法
●「塗りつぶし」で背景を伸ばす方法@
●「塗りつぶし」で背景を伸ばす方法A
個人的には1つ目の【切り抜きツールで背景を伸ばす方法】が最もお勧めです。これが一番簡単ですし、綺麗に仕上がるからです。迷ったら1番から試してもらえたらと思います。
このブログが少しでも、デザイン作成のお役に立てれば嬉しいです!
以上、オーダーのぼりドットコムの辻でした。
お客様の要望をベースに作り上げていく、オリジナルののぼりや旗、幕、のれん、看板を、6つのインターネットショップを通じて受注、全国に製造販売。
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管理者:オーダーのぼりドットコム店長@辻本

2008年入社にデザイナーとして入社。カラーコーディネーター1級。
現在はご注文、お問い合わせ対応など、お客様窓口を担当しています。
ブログでは、のぼりを購入する前に読んでおきたい情報や、デザインや配色について等、読んでくださった方に安心してのぼりを製作頂けるような記事を執筆しています。
どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。とことんお付き合いいたします!

2008年入社にデザイナーとして入社。カラーコーディネーター1級。
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