大相撲のファンであれば誰もが見たことがある、力士の名前が入った大きなのぼり旗。
豪華絢爛なあののぼりは、歴史も古くそれぞれのモチーフや柄にも意味があり、製作方法もかなり特殊であることをご存知でしょうか?
今回はそんな相撲のぼりにまつわる基礎知識や製作方法、どこで作れるのか?などについて解説致します
相撲のぼりの歴史について
この章では、相撲とのぼり旗の歴史について解説していきます。
相撲の歴史
まずは、相撲の歴史から。
遡ること、およそ1400年昔。『日本書紀』によるところ、紀元前23年に、出雲国の野見宿禰(のみのすくね)と大和国の當麻蹶速(たいまのけはや)が、垂仁天皇の前で力比べをしたことが相撲の起源と言われています。(ちなみに野見宿禰の勝利)
「なるほど! 天皇陛下の前で力比べをしたから、のちに国技と称されるようになったのか!」と思いきや、『国技』と呼ばれるようになった理由は、明治42年に『常設館』の名前を『国技館』としたことが発端のようです。
国技館の開館式で執筆された披露文に「相撲節は国技である。」と記されたことがきっかけで、日本国民から「相撲は国技だ!」と呼ばれ、親しまれてきました。
ただ日本は、法令や政令で国技を定めてはいないので、非公式の国技とされています。
相撲のぼりの歴史
国技館前や大相撲場所の会場前に掲げてある巨大な旗は、『相撲のぼり』または『興行のぼり旗』と呼び、日本の伝統的な風物詩です。
江戸時代から存在していたようで、江戸時代初期には相撲旗と呼ばれていたものが、のぼりとして広まりました。のぼりは、『縁起物』として縁起を担ぐとともに、『会場の目印』としても使われていました。
このころから、相撲の興行が町人の間で盛んに行われており、特に祭りの際には豪華な装飾の相撲のぼり旗が掲げられました。
これらのぼり旗には様々な模様が描かれていて、力士の姿や勇壮な競技風景、龍や獅子、神様などが描かれることが多かったようです。
相撲のぼりの製作ルール
残念ながら、現役力士さんのお名前を入れた『興行のぼり旗』はオーダーのぼりドットコムでは製作できません。
日本相撲協会主催の巡業で使用する力士名の入ったのぼり旗は、日本相撲協会の許可が必要です。のぼりの製作に関しても「専門の染め業者さんが作成する決まり」があります。
大相撲の開催場所に興行のぼり旗を立てたい方は、 『日本相撲協会ホームページ』にお問い合わせください。すると協会の方が、専門の染め業者さんに橋渡しをしてくれます。
製作方法について
巡業用ののぼり旗は弊社で製作できませんが、作り方くらい知っておきたいじゃないか!ということで、のぼりの作り方を調べてみました。
印刷機で布に印刷して…というものではなく、文字書きも染めも全て手作業の世界。
文字に関しては、のぼりは下から上へと見上げますので「上の文字は枠よりはみ出るくらい大きめに、下の文字は枠からはみ出ないくらい」という塩梅が丁度良いバランスになります。
また、もち米などで作った特殊のりで、背景色と文字の境界線を作っています。
下絵の輪郭に沿いながら、特殊のりを2cm幅&同じ厚みで塗り続けるテクニックを得るにはおよそ3年はかかるようです。
熟練の技が輝く『興行のぼり旗』は、現代における「アート作品」と言うべきかもしれません。
私たちにはできないことなので、天晴れ!としか言いようがございません。
相撲のぼりのサイズについて
『興行のぼり旗』を軽やかに『会場の目印』と言っていますが、そのサイズはなんと「横700mm×縦5400mm」です。
縦の高さが5mを超えるということは、2階建ての一軒家の高さなのです!
のぼり旗の下を歩いている通行人とサイズを比べると、かなり大きいことが分かるかと思います。
もう『垂れ幕』と呼んだ方が良いぐらいのサイズ感ですよね。どおりでデカイと思いました。
立てるのに使うポールは、長い竹竿を使用しています。太さが均等、丈夫でしなやかな竹が使われています。
デザイン、配色について
製作方法の他にデザインや配色についても様々なルールがあります。
相撲界では白星が勝ち、黒星が負けを示すため
●力士名に「黒色」は使わない
また勝敗に茶々を入れたり、水をさすのを良しとしないので
●「茶色」や「水色」も避ける
応援してくれているスポンサーさんの事業が赤字にならないよう
●スポンサー名に「赤色」は使わない
力士の成績が右肩上がりになるようにという願いも込めて
●力士の名前をやや右上向きにする
相撲用ではなく、縁起物としてお祭り用に作る場合、
●力士の勇壮な競技風景
●龍
●獅子
●神様
といったモチーフを入れるのも良いそうです。
当サイトで作れる相撲のぼり
大相撲場所で使われるようなのぼり旗は製作できませんが、子ども相撲の大会やスポーツイベントでご使用いただけるような相撲をモチーフにしたのぼり旗は、オーダーのぼりドットコムでも製作可能です。
前章の注意事項を加味して、興行のぼり風ののぼりデザインを作ってみました↓
フォントは『相撲体』と『勘亭流』を使用しました。
叩き台としてお使いいただけそうなデザインサンプルをご用意いたしました↑
好きなお相撲さんや落語家さん、歌舞伎役者さんなどのお名前をポンと置き換えるだけで、華やかなのぼりが完成しそうですよ!『推し活』にいかがでしょうか?
またお子さんやお孫さんの節句に、地域の相撲大会に、スポーツイベントなどにも相性抜群です!
え、デザインって自分でするの!?とお思いの方がいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
弊社のデザイナーが綺麗にレイアウトしてお出しします!修正は何回でも無料ですのでお気軽にお申し付けくださいね。
\沢山のデザインサンプルをご用意しております/
上記でご紹介したサンプル以外にも、2400種類を超えるデザインをご用意しております。
お気に入りを見つけて自由にカスタマイズできますので、是非ご覧ください♪
まとめ:相撲のぼりについて
大相撲の会場場所で靡く華やかな相撲のぼりは、残念ながら弊社では製作出来ません。
ですが、こども相撲やスポーツイベントで活用できるのぼり旗は製作可能です!
カラフルな色&めでたそうなモチーフを組み合わせると、興行のぼりをコンセプトとしたのぼり旗ができますよ♪節句のプレゼントにいかがでしょうか。
弊社でお作りできるのは、あくまで“興行のぼり風”となりますが、お相撲ファンの方、そうでない方もご注文お待ちしております!
「のぼりの詳細や金額についてもっと知りたい」と思ったら、こちらのページをご覧ください。