のぼり旗の生地「ポンジ」の透け具合

ポンジの透け具合 のぼりの製作、生地について
のぼりの製作、生地について

のぼり旗をご購入いただいたお客様から、

「のぼり旗の生地が思ったよりも薄かった」
「思ったよりも透ける」

というお声をいただくことがあります。確かに、のぼり旗の生地は薄いです。
でも、その薄さにはちゃんとした理由があります。

のぼりの生地はどうして薄いのか?

弊社ではのぼり旗の9割を「ポンジ」という薄くて軽い化繊生地で製作しております。
のぼり旗は季節ごとに変えたり、キャンペーンの期間だけだったりと、消耗品として使用するケースがほとんどです。
ですので、出来るだけコストを抑えるために、生地自体を薄くすることにより、材料費を抑えています。しかも、薄いことにより、片側から印刷をするだけで、裏面までインクが浸透し、1回の印刷で表からも裏からもよく見えるのぼり旗を製作することができます。

まさに、「ポンジ」はのぼり旗の為に生まれた生地なのです。

のぼり旗の生地「ポンジ」

でもやっぱり薄いですね。。。後ろが明るいと透けて見えることもあります。でも、その透け具合なんですが、実は色によって若干調整は出来ます。色によってポンジ生地の透け感が違うからです。ご存知でしたでしょうか?

透け感は色で異なる

こちらをご覧ください。これらは全て同じポンジ生地に印刷をしたものです。

黒色のポンジ
赤色のポンジ
緑色のポンジ
白色のポンジ

いかがですか?透け感、違うでしょ!黒のポンジが一番透けて見えませんか?その反対に白色のポンジは透け感がマシですよね。では4枚並べてみてみましょう。

4色のポンジ

やっぱり白色のポンジの透け感がマシですよね。
では、どうして色によって透け感が変わってくるのでしょうか?

のぼり旗は白色か黄色がおすすめ

そもそも透けて見えるのは、光がポンジの生地を通っているからです。上の写真でも、後ろにある窓からの光がすり抜けているのが分かりますよね。

光を通す黒色のポンジ

すべて同じポンジという生地なので、透けている度合いはどの色も同じのはずです。それなのに、なぜ透け感が変わって見えるのかというと、実は、色によって光の反射量が違うからなのです!

例えば、黒色は光を反射せずに吸収する性質があります。昔、虫眼鏡で光を集めて黒い紙を焦がした実験をしたことがありませんか?黒色のポンジは、生地自体に当たった光を反射している量は少なく、透けやすい色となります。

逆に白は光を反射しやすいので、ポンジ生地自体が光を反射している光の量が多くなります。そうすると、すり抜けた窓からの光とポンジに反射する光が混ざり、見えにくくなっているのです。

白色のポンジの場合

光を反射する白色のポンジ

レースのカーテンを思い浮かべていただければ、よくわかるかと思います。白色のレースのカーテンをしていると、外から家の中が見えにくいですよね。あれは、白色の光の反射が邪魔をして、家の中が見えにくくなっています。逆に黒色の網戸の場合は、家の中が見えやすいですよね。

同じことがこののぼり旗でも起きているという訳です。ということは、透け感を抑えたい場合は、白色や黄色といった明るめの色でのぼり旗を製作すればいいということです。
のぼりをデザインされる場合の参考になさってください。

とは言え、街中でのぼり旗を見た時に、「あののぼり、めちゃくちゃ透けてる~」「透けすぎて文字が読めないじゃん!」って思ったことってありませんよね?
今まで何万枚ものぼり旗を製作してきましたが、「透けすぎて文字が読めない!」というお声は一度ももらったことがありません。

ポンジはのぼり旗のために生まれてきた生地です。
しっかりと文字は読めますので、きちんとのぼり旗としての仕事を全うすることが出来るのでご安心ください。

青空の下ののぼり旗

のぼりの透け感:最後に

のぼり旗をよく見かける場所と言えば、パチンコ屋さんや飲食店、分譲地や住宅展示場・・・
他にもマラソン大会やハンドメイドフェスタといったイベントですね。

そこでの使い方は、同じのぼりを長く使う訳ではなく、期間限定のキャンペーンや売り出し中の商品、季節ならではのメニュー等、内容が頻繁にかわりますので何年も持つ耐久性は必要はありません。1年を通して何度も作ることになるので、安価であることに越したことはないです。
安価に生産でき、裏からでも文字が見えるポンジは、のぼり旗に向いているということがお分かりになると思います。

のぼり旗の生地は薄い必要があることを頭の隅にでも置いていただければと思います。

ポンジの透け具合や生地、のぼりについてのご相談は、オーダーのぼりドットコムまでお問い合わせください!

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