一番目立つのぼりは?
「どののぼりが一番目立つか?」
「どののぼりが一番読みやすいか?」
赤、オレンジ、黄、緑、青、紫、白、黒の8つの色で
28の配色パターンののぼりを実際に作り、見え方を
実験しました。
配色を考える際やデザイン業務にご活用ください。
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言うまでもありませんが、のぼりを作るときデザインを起こします。
デザインの構成要素は、主に以下の3つです
(他にもあるにはありますが、ここではシンプリファイします)。
・文字内容
・配色
・レイアウト
中でも、配色はとても重要。
「目立つ」「目立たない」に最も影響を与える要素だからです。
のぼりは、広告や宣伝、認知度アップの為に作る場合がほとんど。
目立たないと、立てる意味がありませんから、その意味で「配色」はとても大切なのです。但し、難しいのはパソコンで見た感じと実際とでは、印象が異なるということです。
パソコン上で色々とデザインを考えて、目立つと思って作ってはみたものの、
実際に立ててみるとそうでもなかった、というケースがあるのです。
そこで今回、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫、白、黒の8つの色を使って、以下の通り
28の配色パターンののぼりを作り、それが実際にどのように見えるか、実験してみました。
こうした実験データはデザインをするうえで貴重と言いますか、
非常に参考になるものですが、意外にもこれまでそういったものがありませんでした。
のぼりをご検討でしたら、この実験結果をぜひデザイン業務にご活用ください。
これらの配色で実際に作ったものを立てた場合、どののぼりが目立つと思いますか?
また、のぼりが読みやすいのはどれだと思いますか?
すぐ先を見ずに、少しだけ考えてみてください。
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では、写真をお見せしますね。
いかがでしょうか?
まず、白ベースのものより色が付いているのぼりの方に目が行きますよね?
つまり、目立ってますよね?
(ただ今回のように背景が緑の場合は、白でも結構目立ちます)
これは、色には「誘目性」があるからです。
「誘目性」とは、特に意識しなくても(見ようと思わなくても)
勝手にというか、自然に目に飛び込んでくる度合いを指す言葉で、
一般に赤やオレンジ、黄色などの暖色系の色が誘目性が高いと言われており、
人の注目を集めやすいです。但し、黄色やオレンジの白抜きの016番や017番は、のぼり旗自体は目立ってはいますが、
肝心の、何が書いてあるかが分かりにくいです。
そういう場合は、002番や003番、009番、010番のように、
文字に色を付けた配色にすると俄然はっきりしてきます。
これを今度は
「視認性が高い」と言い、文字の読みやすさを指して使います。このように、のぼりは
「誘目性」と「視認性」の両方を考慮しながら配色をすると目立つ
デザインになります。
ここで、目立つ配色テクニックとして、
便利で役立つ「補色配色」というものをご紹介します。
補色配色とは、色相環(※下の図参照)で反対側にある色同士を組み合わせる配色のことで、
色相の差が大きいため、インパクトが強く、非常によく目立ちます。
ちなみに008番から013番までののぼりは全て、この補色配色を使ったもの。
なるほど、009番や010番ののぼりなんて、凄く目立っている(誘目性がある)上に、
文字も読みやすい(視認性が高い)ですよね~。
但し、この補色配色は決して万能ではなく、
組み合わせる色によっては少し注意しないと逆効果になってしまう場合もあります。
詳しくは、こちらの「集客と色の関係」というコラムでご説明していますので、
よかったらご覧ください。
あと、022番から028番まで、あえてシンプルな配色も用意してみました。
縁取りをした、より複雑なパターンと見比べて欲しかったからです。
縁取りは割とお客様にとって、してみたくなるデザインなのですが、
配色によっては意外と読みにくく、
かえって白抜きのシンプルな方が視認性が高いと感じるのは私だけでしょうか?
いかがでしたか?
これらの実験データが、のぼりのデザインや配色を考える際に、お役に立てば幸いです。
なお、絶対的な配色というのは、実は、残念ながらありません。
なぜなら、立てる場所の背景や周辺環境によって目立つ配色というのは変わるからです。
赤や黄色でも、目立ちにくい環境というものがあるということです
(逆に白でも目立つことがあるのは、上述した通りです)。
ですからデザインを考える際は、どこに立てるか、周りにはどんな配色が多いのか、
その辺りのことも考慮しながら、今回の実験結果も参考にしつつ、
アピールしたい内容や商品、業種、お店にあった配色、デザインをご検討なさってください。もし、
「この配色で目立つかなぁ~」「おかしくないかなぁ~」など、
お悩みやご相談がございましたらお気軽にお尋ねください。
当社デザイナーがアドバイスをさせて頂きますので。
デザイン相談はこちらから
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先にご紹介した、弊社デザイナーが色や配色について書いた「色と集客の関係」というコラムも
参考になりますので、こちらも併せてご覧ください。>>色と集客の関係