集客と色の関係(赤色)
「色」は商品や会社を宣伝したり、
販売する上で重要な要素の一つです。
「一番目立つ色って何色だと思いますか?」
黄色?道路標識は青や緑ですね。一体、何色なのでしょう?
正解は赤色です!!
なんとなく、「赤色かな?」と思われた方はたくさんいらっしゃると思いますが、赤色が目立つには、ちゃんと物理的な理由があります。「赤色」は色の中でも光としての波長が長くより遠くまで進む事が出来ます。遠くまで色が進むということは、遠くからでも色が見えるということです。このことから分かるように赤色は強く目に飛びこんでくる色なので、アイキャッチとしては欠かせない色です。
例えば、遠くの人にも知らせなければならないパトカーや消防車のサイレンがそうです。赤信号や車のブレーキランプ、禁止の道路標識もそうですね。ちなみに夕日が赤いのもこの原理で、その逆に青色は波長が短いため、すぐに拡散してしまいます。太陽光が地球上の空気に触れ、真っ先に青色が拡散するため空が青く見えるのです!
朝日や夕日は昼間の太陽より距離が長いため
散乱された短波長の光は遠くまで届かずに、
散乱されずに残った超波長の光のみは私たちの
眼に届き、朝焼けや夕焼けとして赤く見える。
赤色のイメージ
赤色は暖色系の中でも中心的存在の色で「情熱」「勇気」「興奮」といった印象を与えます。例えば「闘牛」は赤い幕を振って牛を興奮させます。ですが、実は牛の視覚はモノクロの世界なのだそうです。では何故、幕は赤色なのか?それは観客を興奮させるためです。人は色に影響を受けている事が伺えますね。
「闘牛」の他にも赤色にまつわる有名な話があります。それはアメリカの第35代大統領ジョン・F・ケネディが大統領選挙のテレビ討論会で着用した服装に関してです。
ケネディは濃紺のスーツに白いシャツ、そして真っ赤なネクタイという服装で登場し演説を大成功させました。それは赤のネクタイのパワーとして語られ、その後2000年の大統領選挙では、対立するブッシュ候補とゴア候補が討論会で全く同じコーディネートで登場したという話があります。いろんな場面で色は重要とされていることがわかる逸話ですね。
また、赤色はグレーと合わせることでビジネス系の配色としても使え、飲食店以外にもコーポレートカラーに赤を採用している企業は意外と多いです。(コカコーラ、富士通、SHARPなど)
赤色の効果
赤色は遠くからでも目に入る視認性(明視性と可読性を含む)の高い色であるとともに
副交感神経を刺激する色でもあり、食欲や性欲を刺激する色です。また、赤地に白の
文字や文様の入った配色は、購買意欲をそそる物とされています。
飲食店ののぼりや提灯は赤色が多いのは、このためですね!
広い面積で濃い赤を近くに見続けるとイライラしたり、怒りっぽくなります。
このように、一口に色といっても、それぞれの色には人間の潜在意識に反応して
人の心理に影響を及ぼします。「色」って奥深いものですね。
それぞれの色には、利点があれば、欠点もあるので、利点を最大限に活用できる使い方をしたいですね!